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変わる時

by 伊芸 美紀

写真: 遠藤 あすみ

【静かなる 水面に浸す 此の身体

 満ちる月日に  光射すまで】

身体が変わりたがっていた。

   魂から舞おう。そう心に決め本格的に踊り出したのは二〇一二年の事。

それから約三年間、色んな場所で機会を頂き踊ることができた。

そしてちょうど、出産前の、今より約二年程前から、言葉にできない停滞感、変化したがっているけどもどうしたらいいかわからない焦燥感が少しずつ募っていっていた。

   その間、私は妊娠出産を経験した。

出産を通して細胞も入れ替わり、いよいよ今までと同じようには踊れなくなった。 身体も踊りも、作り直したい。変わりたい。

   そうして約二年間、模索していたところに、ダンサー大瀧冬佳さんのブログや投稿が目に留まった。

大瀧冬佳さんのブログで綴られる言葉の端々には、私が幼少期から耳にしていた祝詞に通じるものがあった。

 例えば『六根清浄祓』という祝詞。

要約して口語訳するとこんな内容だ。

『人は本来、神物なんだ。

私の外側での五感や身体が汚れようとも、私の中心は穢れることはない。

人はもともと、全て根っこで繋がっているんだよ。』

   そういった、私自身が子どもの頃から聴いていた祝詞に通ずるものや世界観、踊りに懸ける雰囲気など、ブログでの言葉から感じられた。

七月に催された冬佳さんのソロ公演と、その後のシェア会での冬佳さんとのお話を通して、自分自身の祈りの踊りの原風景を思い出した。

祝詞に通じるものを感じさせる踊り手に出会える事って、とても貴重だったので、更に共有する機会が欲しいと思った。

私は出産によって血肉細胞は入れ替わったが、同時に踊る筋肉も落ちてしまっていた。

冬佳さんの培ってきた踊りと、根幹にある感覚、体験を共有してもらいながら、土台を作り替え、鍛え直すにはとてもいい時期とチャンスなんじゃないか。そう思い、ダンスカンパニーUzmeへの入団に申し込んだ。

その入団申込みが、つい先月の八月のこと。これからどんな踊りになっていくのか。

一新して、また舞を貴方へ届けます。

貴方の御魂がますます輝き続けますように。祈りを込めて。

【出演情報】

ダンスカンパニーUzme研究生として出演します。

◇11/27 (火)鎌ヶ谷公演作品概要

作品名 『ノスタルジア』

開催日時2018年11月27日(火)

1回目11:00- / 2回目14:00-

会場 鎌ヶ谷駅 最寄り スタジオエンゼル

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